ここのところ少し下火になった感のあるガソリンの価格高騰騒動ですが、
一時はどうなることかと思いました。
ただ、問題は解決したわけでは無く、これからもまた同じような事が起こる心配があるのと、
以前、見かけたアルコール燃料系のスタンドが気になり、
アルコール燃料について少し調べてみました。
20世紀始めにガソリンが一般的に使われるようになるまで、
アルコールが内燃機関の主要燃料だったそうで、
「18世紀末、車の燃料といば100%アルコールだった。」という説もあります。
ちなみに1908年に発売された、フォード・モデルTは、ガソリンとエタノールでの両方で走る事ができました。
しかも、1ガロン(約3.78リットル)のアルコールで34(54.7km)マイル走行できたそうで、
現在の日本の小型車が高速道路で30マイル、市内で20マイル走行と比べても遜色のない走りです。
また、フォードが農家用に開発した初期のトラクターは、アルコールエンジンのみ搭載で、
ウィスキーで知られるシーグラム社は1970年まで自分の会社内でアルコール燃料のトラクターを使っていたそうです。
車に使われる燃料用のアルコールは、エチルアルコールに5%くらいのメチルアルコールを加えた
変成アルコールが使われることが多いようです。
この変成アルコールを使うとエンジンの中が汚れにくくなります。
また、ガソリンと比べオクタン価(エンジン内でのノッキングの起こり難さを示す数値)が106と非常に高く、
排気ガスについては、環境試験でガソリンよりも一酸化炭素や炭化水素といった
標準的な規制物質の排出が非常に少ないと判定されています。
どうやら環境にはアルコール燃料の方が優しいようです。
価格もアルコール燃料の方がやすかったですよね。
原材料のサトウキビやとうもろこしをめぐっても一時マスコミが賑やかでしたが、
基本的にははどんな植物(例:サトウキビ、テンサイ、トウモロコシ、大麦、ジャガイモ)からでも製造できるそうです。
生産効率を考えると問題は少し複雑になりますが、現在では、RITE-HONDA法によって
セルロースからエタノールが生産できるようになりつつあって、
海藻・トウモロコシ茎・スイッチグラス・サボテン・間伐材等製造材として使われようとしてます。
また、藻類は耕地1haあたりの油収量が数10トンに及ぶものがあり、
関東平野の水田だけで日本の輸送用石油需要をまかなえるのではないかと期待されている他、
農地を必要としない海藻からのエタノール製造も検討されているそうです。
こうして調べてみると、アルコール燃料って奥深いんですね。
まだまだ検討すべき点がいっぱいあるようです。
エコ農業の第一人者David Blume の著作「Alcohol Can Be a Gas!」参照
Wikipedia参照